17.3インチ 4k自作液晶

2016年03月09日

購入

panel pcb
自作液晶タブレットをアップグレードする為に
17.3インチ4k(3840x2160 60Hz)液晶ディスプレイを購入しました
パネルはAUOのB173ZAN01.0

数年前からゲーミングノートやモバイルワークステーションにに搭載されていたパネルで
最近日本国内でも同サイズ・同解像度のパネルを搭載したデバイスが出回りはじめました
どいつもこいつも40~50万円くらい

今回はElecRealmから購入
液晶パネル+制御基板+ACアダプタで300USD弱
動作確認済のDPケーブル付

15.6インチ(LTN156FL02-L01)や13.3インチ(LTN133YL01-L01)等の高dpiパネルも取り扱いがありましたが
どのパネルもRGBWペンタイル液晶なので絵を描くのには向かないと判断し除外

動作させるまで

事前に説明された動作環境はRadeon HD77xx以降のみ
(後に4k表示対応GeForceでも動作確認が取れたが、MS認証ドライバ+UEFIモード必須)

所持していたHD5770やHD6950でテスト
DP1.2未満の環境でも4k 30Hz出力は可能、運が良ければ画面は出ると思い試すも×
最低解像度640x480しか対応しない上、パネルの表示可能解像度は800x600なので表示すら出来ない

知人の家のR9 270Xでは安定動作、DP/HDMI/DVI/DVI 4系統同時接続でも問題なし(同時出力は3系統まで)

新規に追加したHD7770にて動作確認
グラフィックカード付属のminiDP→DP変換コネクタのシールドが弱く、4k 60Hz表示は出来るがノイズまみれ
変換コネクタを挟まない4k表示対応のケーブルに交換、ノイズは減ったがまだ実用には耐えない
HD7770からの出力を同4kパネルのみとし、他の出力は別のグラフィックカードで行う事でようやく安定

教訓

4k表示をしようとして古いカードを買うのはやめよう

動作確認

視野角
angle
極端な色化けは発生しないが、視点位置によって多少暗くなる
絵の着色や、印刷物との色比較程度なら問題は無さそう

色域・発色バランス
color
左から最低輝度・最大輝度・目標値120cd
最近の液晶としては標準的、色域はSRGB超、AdobeRGBにちょっと届かない位
輝度によって赤の発色が多少変化

消費電力
最低輝度で7-8w、最高輝度で16-17w程度

液タブ化

液タブ化はこれから
以前作ったiPad液晶と同様シールドを剥がす必要あり
手に入れにくいパネルな上、そこそこお高いので割ったら泣く

自作液タブの話

2015年11月22日

一年ほど前に液晶タブレットを自作したのですが
やはり9.7インチ液晶で全作業をすると凄い疲れる
また板タブは板タブで別に使いたいと言うことで自作液タブを解体しました

DSCF3168
どれだけ疲れると言ってもペン入れと仕上げには絶大な力を発揮していた事は間違いないので
保守で残していたCintiq21UXとiPad液晶を合体
表示能力を奪われた哀れな姿に

pointing DSCF3171
intuosをベースにした自作液タブは
先画像のような画面で貼り付けたモニタと入力範囲を手動で合わせる面倒な作業が発生するのですが
Cintiqベースだと使用モニタを選択するだけなので
後画像のように液タブそのままの位置調整が出来ます
液タブをベースに液タブを作るという本末転倒な話は聞いたことが無かったのですが地味に便利
そして一年間弄り倒したパネルはもうボロボロです

intuos Largeは読み取り範囲的に14インチワイド程度のサイズが限界ですが
Cintiqならスクエア21.3インチサイズに収まる大きさの液晶パネルを用意出来るなら好き勝手に液タブ化できます
intuos3ベースの旧21UXならExtraLargeのintuosより安価ですし
バックライト切れのジャンクを見つけたり、世代交代で仕舞い込んだ旧機種がある人は結構簡単に遊べるかも

15.6インチ4Kパネルあたりのコントローラを誰か作ってくれれば
かなりお安い金額で良い感じの液タブが生まれる

iPad Retina用液晶で液タブ化

2014年11月30日

昨日の記事「iPad Retina用液晶」の続き

20141129_221637
背面のシールドをはがしたり、アクリルを切ったり貼ったりして使いやすいように1ユニット化
……したのが失敗だった
eDP DisplayPort変換基板が思った以上にノイズを振りまいているようで
タブレットの上に置くとまともにカーソルを制御できず

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まともに動くようになった時にはこんな姿に、アクリル板の切り損
変換基板をタブレットの裏に回すだけでかなり動作が安定しました
格子テスト的な物を試した所、一切のブレもゆがみも無い感じ
レスポンス・描画性能もintuos4そのままなので、Cintiq 21UXと比較しても遜色なし

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動作テストで手近な絵にペン入れ、600dpiキャンバス70%表示 二値ペンのみを使用しています
ちなみにペン入れ中に一度も拡大縮小を行っていません

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細かい所は顔を近づけて描けば何とかなります
ドットが見えない! Retinaパネル凄い!

いい所ばかりのようですが、やはり9.7インチは
どうしても小さいので長い線を引くと画面外にはみ出そうになる事があります
メニューバーや各種ウィンドウが細かくなるのでショートカットデバイスを使っていないと大変かも

とりあえず漫画を一本くらい描いてみて、時間短縮・クオリティアップが図れればいいなあ

iPad Retina用液晶

2014年11月28日

DELLの高解像度液晶

DELLの高解像度液晶発表されたりで、そろそろ家のIBM T221も隅に追いやられる日が近付いているのを感じます

DELL P2415Q 24インチ 3840*2160 184ppi
DELL P2715Q 27インチ 3840*2160 163ppi
DELL UP2715K 27インチ 5120*2880 218ppi
IBM T221 22.2インチ 3840*2400 204ppi

10年以上前のモニタが現行商品に肩を並べているってだけで凄いんですけどね

現状T221はDVI*4+Eyefinityで48Hz 1画面化しているので、消費電力とビデオカード出力4本占有
DisplayPort1本で60Hz出せるのは羨ましい

iPad Retina用液晶パネル

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そんな中、去年末あたりに流行しだしたiPad Retina用のパネルを購入しました
これは9.7インチ 2048x1536 264ppi
AbuseMarkのディスプレイアダプタ+液晶パネルを購入、セットのパネルはLG LP097QX1でした
性能や詳細は「iPad Retina 自作」的なワードで検索すれば幾らでも出てくるのでそちらで

色関連の情報をあまり見かけないのでi1 Didplay 2で確認した結果など

sikiki
輝度未調整(100%状態)で動作確認

sikiiki2
120cd/㎡に近づけた状態で動作確認

色域は大体sRGB準拠、非常に綺麗なガンマカーブです
輝度を落とすと赤以外の発色が多少弱いですが補正すれば問題ないレベル
AdobeRGBの色域からは遠いので、昨今の印刷物の色確認に使うには多少難があるかもしれませんが
web閲覧用のカラーイラストならサブディスプレイで十分活躍出来そうです

通常の液晶ディスプレイよりも圧倒的に高い輝度、低消費電力な事から動画再生に向く気がします
実際に再生させてみると、その輝度の所為かテレビ画面を見ているようでした
HDCP未対応らしいので地デジとかBDは映りませんが

液タブ化

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ちょうど使っていないintuos4があったので、この液晶を使って液タブ化するのがメインの目的でした
さすがに背面シールドはがさない状態ではタブレットの上にのせても描けなかった
ちょっと時間が掛かりそうなので、それはまた後日

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普段から「21UXでドットが見えて辛い」と言っていたので、これで改善されると助かります
ただ画面サイズ9.7インチはintuos4標準ペンに比較してもこの程度の大きさしかないので
21インチに慣らされた身としてはどうなるか

実にドンピシャなにとりちゃんの本が出てたり、他にも先駆者がいるのでそんなに苦労は…なければいいなあ
パネルを割ったりしたら泣く

この間のにとりちゃん

にとり触手尻穴狂い
塗った
A感覚LV3 [A異常過敏] [尻穴狂い] な感じ
あえて[淫乱]を付けないってのもいいよね

最近液タブが熱い
今までは無印良品のデスクファンで冷却していたのですが
経年劣化か、今年の熱さが酷いのか異様に熱を持つ状態に

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ダイソーで1つ200円のUSB扇風機を見つけたので取り付けました
PCの電源が入っている間だけ稼働してくれるので良い感じです

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テキトーなアクリル板を切り出して液タブに両面テープで固定
アクリル板の上にUSB扇風機を乗せてグルーガンで固定

タブレット上に扇風機*2、タブレット裏にデスクファン
椅子には冷却ざぶとん、足下にサーキュレーター
ファンまみれでございます